南相馬市立総合病院

研修医の声

研修医の声

VOICE02

過度なプレッシャーのない中で研修医1人1人が成長することが出来る病院だと思います

高田修磨

研修期間:令和5年~令和7年

福島県立医科大学卒

令和5年度 初期研修医高田修磨

Q1 研修先に選んだ理由

私が南相馬市立総合病院を研修先として選ばせて頂いた理由は、この病院で働かれている方々の熱意と優しさに惹かれたためです。
東日本大震災の原発災害において、この病院は経験したことのない放射線災害という未知の恐怖と闘いながら、最後まで地域住民のための医療の砦として尽力されたというお話を学生時代院長先生から聞かせていただきました。そんな歴史を聞きこの病院に興味を持った私が病院見学をさせていただき目にしたものは、その精神を今も受け継ぎ、南相馬市のみならず相双地域の医療の最後の砦として今も闘い続けている病院スタッフの皆様の姿でした。元々地域医療に興味があり、このような熱意を持つ方々と働きたいと心から思いました。
またお忙しい中見学に来た私に対して病院の皆様が様々なことを優しく、丁寧に教えて下さり、南相馬市立総合病院で研修することが私の成長にもつながることを確信しました。
研修が始まり時間が経過した現在、私はこの確信に間違いはなかったと考えております。

Q2 研修でよかったこと

南相馬市立総合病院の研修でよかったこととしては、研修医の数が少ないことで様々なことに挑戦させて頂けるということを挙げさせていただきます。
研修中何らかの手技を実施する場面などにおいて、基本的に自分が周っている科にいる研修医は自分だけであるため、上級医の先生の裁量で多くのことを実践させて頂けます。研修医の数の多い大きい病院ですとどうしても同じ科に複数の研修医がいて、より優秀な人やより積極性のある人に経験が集中しがちであると聞きます。この病院ではそういった症例の奪い合いはなく、目の前の症例に集中し1つ1つ成長していくことが出来る環境があると思います。

研修時の様子①

また先述したように上級医の先生や看護師さんもとてもやさしい方が多く様々なことを教えて下さります。過度なプレッシャーのない中で研修医1人1人が成長することが出来る病院だと思います。

Q3 オフの過ごし方

基本的にインドア派ということもあり、自宅でゆっくり体を休めることが多いです。ただ土日どちらか10分でもいいので自分の受け持ち患者さんのカルテを見に行くのが個人的なお勧めです。私は周辺の散歩がてら自宅から徒歩5分ほどにある病院に寄りカルテを見ることで、平日忙しくて考えることを後回しにしていたことの復習や週明けの仕事のブランクを減らすことが出来ました。勿論これは病院や上級委の先生に指示されたことでも何でもなく、ただの私のルーティーンです。なので皆さんは旅行や趣味などご自身のやりたいことに打ち込むのがいいと思います(病院にもよりますが、専攻医になると圧倒的に自分の時間を作ることが難しくなるそうですので、なおさら時間をかけたいものにかけるべきだと思います)。

Q4 南相馬の魅力

南相馬の魅力は野馬追抜きには語ることが出来ないと思っています。
普段は海沿いの町であるためか気さくな方が多く、町全体としてものんびりとした雰囲気が魅力的です。しかし野馬追当日の町は一変します。馬と人が織りなす祭りそのものについては是非ご自分の目で確かめてみてください。私は今年救護班として参加させていただきましたが、その熱気だけでなく、参加者の方々がすべてを野馬追にかけている雄姿に心打たれました。
野馬追見学の注意点としては日傘と飲み物は必須ということです。

研修時の様子➁

Q5 後輩へのメッセージ

私から皆様にお伝えしたいのは、もし南相馬市立総合病院に興味を持っていただけたのならまずはお気軽に見学にお越しください。ここまで多くの魅力を語らせていただきましたが、無論合う・合わないということはどうしてもあるからです。
百聞は一見に如かずではありませんが、ここには書ききれない魅力がこの病院に、この町にはまだまだあります。研修先選びで最後に重要になるものは伝聞の情報より、ご自身で見聞きしたものだと思います。
皆様のご見学心よりお待ちしております。