ご来院のみなさまへ

当院の取り組み

DMAT(災害医療派遣)

令和6年能登半島地震 南相馬DMAT活動報告

(R6.1.27-R6.2.2)

今回の支援地は、能登半島の先端に位置する石川県珠洲市で、被害が特に甚大であった地域の一つでした。南相馬DMATの任務は①巡回本部の運営、②老健施設入所者の健康観察、③珠洲市役所職員の診療、④全戸調査に従事する保健師チームのサポートでした。特に全戸調査では保健師に同行し、住民の安否や健康状態の確認ため一軒一軒巡回しました。場所によっては乗用車では進むことが出来ず徒歩にて対象地域を目指し、道路状況によっては引き返すDMATもありました。また、珠洲市総合病院から依頼があり、院長、看護部長をはじめとした職員の方々と、病院復興に向けて我々の経験を踏まえた種々な意見交換が出来たことは、非常に有意義なものでした。

短期間の活動ではありましたが、隊員がそれぞれの任務を果たし、微力ながらも被災地の力になれたのではないかと考えています。今後も、日頃の医療現場や東日本大震災時の経験を活かし、大規模災害が発災した際には、被災地への医療支援を進めてまいりますので、市民の皆様や患者様のご理解ご協力を頂けますようお願い申し上げます。

出発式
出発式
ミーティング
ミーティング
全戸調査
全戸調査

「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されており、災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team の頭文字をとって「DMAT(ディーマット)」と呼ばれています。

医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や負傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。

発足の2005年には全国で300人程度でしたが、2011年には6000人、2014年には9000人となり、現在では1747隊1万5645人が隊員として活動しています。(2021年3月時点)

当院では3チーム(1チーム5名×3チーム)が編成されており、院内院外を問わず、有事の際に備えております。

DMAT活動の様子①
DMAT活動の様子➁
DMAT活動の様子③
DMAT活動の様子④