放射線科
現在放射線科では、様々な装置を使用して撮影検査業務を行っております。一般撮影をはじめとして、ポータブル撮影、X線透視撮影、乳房撮影(マンモグラフィ)、骨密度測定、CT撮影、MRI撮影、血管撮影、手術室DSA透視撮影等、多くの装置を稼働し最適な撮影検査に努めています。そしてPACS(医療用画像管理システム)導入により画像のデジタル化、電子カルテやRIS(放射線科情報システム)によって患者様の情報電子化も実現しております。また、すべての画像はデジタル化され、必要に応じて画像処理を行うことで、診断に最適な画像を提供出来るようになっています。
放射線科の特色
相双地区の、中核基幹病院としての役割を果たすことを目的とし、先駆的な医療の充実を図るため、高水準の撮影検査装置を導入、急性期医療、高度特殊医療、検診等で地域住民へより良い医療画像を提供出来るように努めております。
導入機器
- 一般撮影装置
- CT装置
- MRI装置
- X線透視撮影装置
- 骨密度測定装置
- 乳房X線撮影装置
- 血管撮影装置
- 手術室DSA透視撮影装置
- 手術室透視装置
- ポータブル撮影装置
一般撮影検査
一般的には、レントゲン撮影などとも呼ばれる最も多く知られた撮影検査です。以前の一般撮影装置では、撮影から画像構築まで数分程度かかっていましたが、当院の装置では数秒での画像化が可能になっており、スムーズな撮影や待ち時間短縮に貢献しています。また同時に、低X線量、高精細なデジタル画像化も実現されており、過去画像との比較も容易かつ確実に出来るようになっています。
CT検査
CT(コンピュータ断層撮影)装置とはX線とコンピュータを利用して、人体の断面を画像化する装置です。一般撮影装置では分かりづらい体内の情報を得ることが出来ます。また、造影剤というお薬を用いることで腫瘍や血管等をより詳細に画像化することが可能です。当院のCT装置は最新のシステムと新しい画像解析法によって、短時間・低X線量・高画質の画像を提供し、以前には難しかった体内金属による画質悪化の低減や少量の造影剤でも診断価値の高い画像を構築することが可能になりました。
MRI検査
MRI(磁気共鳴画像診断)装置とは、強力な磁力と電波により臓器や血管等を任意の断面で画像化することが出来る装置です。CT装置とは異なり放射線による被ばくがありません。そして、造影剤不使用での血管描出や、部位によっては音の静かな撮影も可能となっています。また、以前の装置よりもトンネル部分が広くなり、圧迫感の少ない快適な環境で検査を受けていただくことが可能です。
X線透視撮影検査
この装置はX線を連続して照射することにより、体内の動的な情報を得ることが出来ます。当院で稼働している多目的デジタルX線透視撮影装置は、名前にあるように様々な診療科や検査で利用されています。検診での胃バリウム検査や、外科、消化器、産婦人科などの検査、時には緊急の治療を伴う検査でも使うことがあります。多くの用途で活躍しています。
骨密度検
骨を構成しているカルシウムなどの量を測り、骨の強度を調べる検査です。骨密度が低下すると『骨粗しょう症』という骨が脆い状態になり、骨折し易くなります。また、骨密度の値は年々変化していくものなので、経時的な変化をみることも重要です。
そのため、当院の骨塩定量装置は『DEXA法』という解析法の装置で、非常に精度が高く、再現性にも優れたところが特徴です。定期的に検査測定される方が多くいらっしゃいます。
乳房撮影検査(マンモグラフィ)
乳房X線撮影装置は乳房撮影専用の装置です。明瞭な画像を得るために、乳房全体を均一に圧迫し撮影を行います。通常の一般撮影装置では、描出困難な腫瘍や石灰化を描出することが可能です。当院の装置は、更に細かく撮影することもでき、1mmの断層画像から見えづらい病気を明瞭に描出することが可能です。また少ないX線量で撮影を行うため、高画質、低被ばくを実現しています。時には良悪性の鑑別を行うため、石灰化の組織を採取するためにも使用することがあります。
血管撮影検査
カテーテルという細く柔軟なチューブを足の付け根や腕の血管から挿入し、血管の情報を得る検査です。カテーテルの先端から造影剤を流すことによって、体内の様々な血管を画像化することが出来ます。救急対応も多く、脳梗塞や心筋梗塞などでは詰まった部分を映し出し、再び血流を取り戻す治療や、動脈瘤と呼ばれる脆弱な血管のコブの中に特殊なワイヤを入れ、血管の破裂を防ぐ治療も行っています。当院の装置は2方向同時撮影装置のため、短時間、少量の薬剤、疾患部位の確実な位置把握が可能となっています。
手術室透視撮影検査
手術室透視撮影装置は、主に整形外科や外科、脳神経外科領域などの手術で利用されています。直接目視できない部分を、リアルタイムに様々な角度から見られるため、より安全に手術をサポートすることが可能です。必要に応じて造影剤を使用することにより、手術しながら血管を描出し、血管走行や治療効果の評価に威力を発揮します。
ポータブル撮影検査
重症や手術後もしくは感染症等で、一般撮影室への移動が困難な患者様のところへ出向いて撮影を行います。撮影時には病棟や救急室、手術室に移動し、患者様のベッドサイドで撮影するため、非常にコンパクトな作りになっています。現在では、撮影後その場で画像を確認出来るため、医師の迅速な診断や適切な処置を可能にしています。
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