ご来院のみなさまへ

当院の取り組み

チーム医療の実践

病棟カンファレンス

  • 患者さんに関する情報をそれぞれの担当者が報告し、メンバーどうしで協議しながらよりよい医療ケアを提供することを目的として行われています。
  • 病棟単位で行われる場合は「病棟カンファレンス」、支援のなかでも1つの分野に焦点をあてる場合、たとえばリハビリ分野にフォーカスしたカンファレンスである場合は「リハカンファレンス」などとよばれることもあります。
  • 現在の患者さんの病態や状態、患者さんから聞き取った情報(トイレに行きたい)等といった情報をもとに担当看護師、リハビリスタッフ、介護福祉士など、病棟での日常生活動作に関わる医療スタッフが話し合い、安全にできる日常生活活動の拡大を行うことを目的として開かれています。
  • リハビリカンファレンスでは、トイレ誘導の方法や患者介助指導など安全面に関することの説明を行います。また患者さんの退院支援計画を他職種で共有する役割も担っています。

脳画像カンファレンス

毎朝、脳神経外科新規入院患者様の画像をみながら症状や今後の方針についてカンファレンスを行っています。カンファレンスは、脳神経外科医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど多職種のスタッフが集まり、患者様一人ひとりの現在の状態や、今後起こりうる合併症や注意点などを話合います。その情報をもとに、日々の治療や看護ケア、リハビリ等に活かして最善の治療ができるよう関わっています。

脳画像カンファレンス①
脳画像カンファレンス➁

患者様を入院から退院まで
サポートができるように
チーム全体で働きかけています。

整形リハビリカンファレンス

病棟での多職種カンファレンスの他に、整形外科医師とリハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士)でのカンファレンスも行っています。入院・外来患者様の現状、それに対する治療内容、今後の方針について主治医と非常に密なディスカッションを行って日々の臨床に活かしています。

整形リハビリカンファレンス①
整形リハビリカンファレンス➁

循環器カンファレンス

循環器カンファレンスは、毎週水曜日に脳卒中センター3階ナースステーション内で循環器科医師、医療ソーシャルワーカー、看護師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士が交わって開催しています。循環器的手術・加療目的で入院されている患者様に対して、服薬による全身管理の状況、より良い看護の提供、適切な栄養管理や運動強度の調整、退院後に必要となりうる地域の包括的な支援・サービスの提供などが主に話し合われます。患者様ができる限り最善の状態で住み慣れた地域へ戻れるように他職種一丸となって情報共有を行っています。

循環器カンファレンス①

栄養サポートチーム(NST)

栄養サポートチーム(NST)は入院患者様に最良の栄養療法を提供するために、医師、摂食嚥下認定看護師、言語聴覚士、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師など栄養管理に係る多職種で構成された医療チームです。NSTでは低栄養や嚥下障害等を呈している患者様に対して栄養状態の改善を図り、患者様の生活の質の向上、原疾患の治癒促進及び感染症等の合併症予防等を目的として活動をしています。
定期的なミーティングや病棟へのラウンド活動などを行い患者様の入院生活をサポートしております。

栄養サポートチーム(NST)①
栄養サポートチーム(NST)➁

褥瘡ラウンド

褥瘡とは、栄養状態悪かったり、長時間同じような姿勢で寝ていると、体とベッドが接している場所に発赤ができたり、床ずれが起こることを言います。褥瘡委員会では、週に一度回診を行い、褥瘡の大きさや深さを確認し、今後の治療方針を検討します。医師、皮膚排尿ケア認定看護師を中心に、各病棟のリンクナース、リハビリスタッフ、管理栄養士、薬剤師が集まり、栄養状態や寝ている姿勢の改善など、多方面から意見を出し合うことで、より良い治療が提供できるよう取り組むとともに、情報を共有することで褥瘡発生の予防に努めています。

褥瘡ラウンド①
褥瘡ラウンド➁

病棟での日常生活動作(ADL)

  • 新入職員・経験年数の少ない職員も安全に離床できるように夕食前にリハビリスタッフが車椅子移乗指導を目的に車椅子移乗を手伝う事により病棟スタッフのスキル向上、夕食車椅子離床へ流れが安全でスムーズに行えます。
  • リハビリスタッフ・看護師双方でADL拡大に向けての目標を統一する事で病棟での離床頻度増加,介助方法のズレの減少,安全な離床により,しているADLの定着化を目的に行います。
  • 病棟カンファ以外でも看護師からADLの確認や意見交換をする機会が増加しています.また,入院早期から介入し看護師と共にADL動作を把握する事で入院時ADL維持・拡大を目的に行います。
  • 病棟での個々人に応じたADL指導を行なう事で能力低下を予防し「できるADL」を「しているADL」に定着する事を目的に行います.その際に,他職種との情報共有の場が必要不可欠であり,今後も安全な離床,トイレ誘導を継続して行い病棟との連携を強化し,患者さんが安心して離床出来る為の取り組みを進めていきます。
病棟での日常生活動作(ADL)①
病棟での日常生活動作(ADL)➁

退院時指導

患者様が自宅へ帰るときに患者様やご家族へ向けて、自宅でできる自主練習や、ご家族へ患者様の介助方法、栄養指導などを提供し、自宅でも安心して生活できるようサポートしております。
その際、わかりやすいよう下記のような資料をお渡ししています。

退院時指導①
退院時指導➁

退院前訪問

退院前訪問とは、退院前に患者様の自宅に訪問し、動線の確認、環境調整、福祉補助具等の選定などを行い、患者様がご自宅に帰った後も安全に日常生活が送れるようサポートするサービスです。患者様ご本人、ご家族、リハビリスタッフ、ケアマネージャー、福祉用具業者、住宅改修業者など他職種が連携してご自宅での生活のサポートを行います