こんな症状がでたら要注意(頭痛編)
医師コラム
こんな症状がでたら要注意(頭痛編)
こんにちは。脳神経外科の織田惠子です。
皆さんは、日頃具合が悪くなった時に「今すぐ病院に行った方が良いのかな?それとももう少し様子を見た方が良いのかな?」と迷うことはありませんか?今回は、「こんな症状が出たらすぐに救急車を呼びましょう!」という症状についてご説明します。
こんな症状が出たらすぐに救急車を呼びましょう!
まず、なぜすぐに救急車を呼んだ方が良いのかについてご説明します。
理由その①:発症してから数時間以内でないと治せない病気や、すぐに治療を開始しないとどんどん症状が悪くなる病気があるから。
理由その②:初期対応次第では症状が悪化してしまう病気があったり、正しい診断をするのが難しくてなかなか治療にむすびつかない病気があるので、確実に脳神経外科を受診してほしいから。
つまり、今ある症状ができるだけ良くなるように、悪くならないようにするために、病気によっては家で我慢したり、自分で運転しない方がよいものもあるということです。

具体的な症状は?
それでは、具体的な症状を見ていきましょう。
【突然の頭痛、今まで経験したことのない頭痛】
注意しなければいけない症状の1つ目は、突然の頭痛、今まで経験したことのない頭痛です。この症状が現れた場合、その原因はくも膜下出血です。
くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂が原因です。一度破れた脳動脈瘤は、適切な治療を行うまでは何度でも破れる可能性があります。病院で適切に治療したとしても、1/3の方は亡くなり、1/3の方には後遺症が残り、今まで通りの生活に戻れる人は1/3しかいません。適切な治療を受ける前に動脈瘤が再度破れてしまうと、今までの生活に戻れる可能性は、1/3のさらに1/3で1/9まで低下してしまいます。そのため、発症したらできるだけ早く脳神経外科医のいる病院で適切な治療を受けることが重要です。
症状のポイントその1は、突然の頭痛です。「今日はなんとなく頭が痛い」というのではなく「ご飯を食べようとお箸を持ち上げた瞬間に頭が痛くなった」というような頭痛の始まりがはっきりわかるような頭痛があれば、くも膜下出血が疑わしいです。
ポイントその2は、今まで経験したことのない頭痛です。神経痛などで、急な頭痛をすでに何度か経験したことがある方もいるかもしれません。今までの頭痛と同じような頭痛であれば、多くは心配いりません。しかし、突然、今まで経験したことのないような頭痛があれば、それはくも膜下出血かもしれませんので、速やかに救急車を呼んでください。
頭痛の強さは関係ありません。吐いてしまうほど強い頭痛でも、突然発症してなくて、今までにも同じような経験があればくも膜下出血の可能性は低いです。一方、「肩こりかな?」と思うくらい軽い頭痛でも、それが突然発症して、今まで経験したことのない痛みであれば、くも膜下出血を心配する必要があります。
上記の症状があればすぐに救急車を呼んで欲しいですが、これ以外の症状の時には病院を受診してはいけないというわけではありません。気になる症状があれば、いつでも遠慮なく病院までご連絡ください。
