令和6年度 福島国保地域医療学会
スタッフコラム
令和6年度 福島国保地域医療学会
2024年7月6日、福島市のホテル福島グリーンパレスで開催された「令和6年度福島県国保地域医療学会」に小野田技師長と参加させて頂きました。
今回、福島県国保医学部会副部会長である及川友好院長が「ポスト2025年の地域包括医療・ケアについて考える〜高齢者の医療(救急、急性期医療への対応)と地域医療構想〜」のシンポジウムにおける座長として参加され、各演題者にこれからの地域医療・ケアにおける取り組みと展望についてディスカッションされました。
また、当院副院長である杉本浩一副院長は研究発表にて「東日本大震災の振り返り」と題し、震災当時の自身の活動と地域に入れないことへのやりきれない思いや、ご自身が専門とされる(難病指定)肺高血圧症患者の治療の特殊性、及び災害時対応の難しさなどについて発表されました。

シンポジストの講演
シンポジウムでは『相双地域リハビリテーション広域支援センターの紹介〜東日本大震災後の当科の取り組み〜』と題し、小野田修一技師長が講演しました。震災における人口減少・地域崩壊からの再建など課題が多い相双地域において、当地域リハビリテーション広域支援センターの役割とネットワーク構築に向けた取り組みについて講演を拝聴し、改めて次世代が取り組むべき点について再考することができました。

特別講演
東北大学 災害科学国際研究所 災害感染症学分野 教授 児玉栄一先生からは「COVID-19の学びを将来にいかす」の演題を拝聴し、改めて手洗いうがい・消毒・換気の基本対策が感染リスクの低減に効果的であると理解できました。自身の体を守ることはもちろんのこと、基本に立ち返ることが周りの方へのリスク軽減になり、スタッフ・患者さんを守ることができると再認識することができました。
最後に
今回の学会に参加させて頂き、他職種の講演を拝聴することができ、これからの地域医療における課題や改善点について学び直すことができました。国や県が求めている施策に対してどのように応えていけるのか、当地域の限られた資源を有効に使った地域医療・ケアのためにネットワークをどう構築していくか、次世代を担う私たちのこれからの取り組みについても情報をアップデートしながら目標を定めて進んでいきたいと思います
文責 平田 康太郎