ご来院のみなさまへ

オプトアウトを用いた臨床研究について

当院では、病気の予防・診断・治療方法の改善や病気の原因の解明、患者様の生活の質の向上を目的に、医療に活用できる確かな情報とするため、国が定めた倫理指針に基づき、患者様にご協力いただきながら、臨床研究を実施しています。

臨床研究は、通常であれば、文書もしくは口頭での説明により同意をいただき実施します。この手法を「オプトイン」といいます。

一方で、臨床研究のうち、患者様の身体や精神に害や負担をかけることなく、対象となる患者様の診療情報等の情報のみを匿名化して(個人を特定できないようにして)用いる観察研究においては、国の指針で、対象となる患者様お一人ずつから直接同意を得る必要がないとされています。しかし、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を通知または公開し、さらに対象となる患者様に可能な限り拒否の機会を保障することが必要とされております。この手法を「オプトアウト」といいます。

当院で実施する観察研究のために、患者様ご自身の情報が使用されることを望まれない場合やご不明な点がありましたら、お手数ですが当院にお問い合わせください。

人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針

(研究に関する指針について/厚生労働省HP)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyou/i-kenkyu/index.html

当院の倫理委員会

南相馬市立総合病院倫理委員会設置要綱(PDF)

当院の研究活動

研究活動についてはこちらをご覧ください。

当院のオプトアウトを用いた臨床研究について

  • 南相馬市立総合病院における東日本大震災前後の医薬品需要に関する調査
  • 自動車運転支援に関する実態調査、並びに評価及び支援方法の開発
  • 東日本大震災と福島第一原子力発電所事故が乳癌患者の受診行動に与えた影響と患者背景因子に関しての検討
  • 疫学調査「血液疾患登録」
  • 浜通り地区住民における健康と病気に関する情報収集とその傾向に関連する因子の検討
  • 小高区における避難指示解除前後の医療需要変化の調査
  • 福島第一原子力発電所事故後の相双地域における震災関連死に関する調査
  • 東日本大震災と福島第一原子力発電所事故が乳癌患者の受診行動や予後、その後の管理にもたらした影響と関連する患者背景因子・社会的因子の検討
  • 東日本大震災と福島第一原子力発電所事故が、乳癌患者の治療プロセスに与えた影響と患者背景因子に関しての検討
  • 相双地区における東日本大震災後の救急搬送の実態調査
  • NST介入終了時の客観的評価方法の検討
  • 福島原発事故後の浜通り周辺地区住民における健診・検診結果と被ばく関連データに関する解析
  • 東日本大震災の被災地域における医療および介護需要の実態調査
  • 南相馬市内のメンタルクリニックにおけるPTSD症例の診療状況についての実態調査